その禁止事項は、何を恐れていたのか。

life

私が離婚後、決めていたことのひとつが、
「大きくなるまで、子どもに戸籍謄本を見せない」
でした。

今思うとちょっと大げさですが、
父親のことを何も知らない娘には
見せてはならないもの
と勝手に思いこんでいたのです。

いつか、パスポートを取るときに必要なら
娘に戸籍謄本を見られないように
私が事前に、娘が未成年のうちにパスポートを作りに行こう、などという計画?まで立てていました。

月日は流れ…

私が再婚して、子どもの記載欄には

「養父〇〇と養子縁組」
「親権者は母と養父〇〇」

ということが追記されましたが、
父の欄は、私の最初の結婚相手の名前がそのまま残ります。

娘には、戸籍謄本をそのまま見せず
法律的に、今日から正式にあなたのお父さんになったよ、とだけ伝えました。

その戸籍謄本を見せたい気もした。でも、元夫の名前を見られるのが、何だか怖い気がした。

そして私たちが家族になり1年。

つい先日、お墓の手続きで霊園の事務所に行ったときのこと。
娘が、私も行く〜とついてきて、隣に座りました。

そこで、いろんな書類をやりとりしていました。
私は、納骨に使う花束や上着などで手が塞がっていて
書類がうまくファイルに入れられない。

戸籍謄本を子どもに見せない
と勝手に自分で決めたことをすっかり忘れて

娘に、戸籍謄本とファイルを手渡し
「ちょっと、これをファイルに入れてくれる?」と
お願いしてしまいました。

霊園の人からの説明を聴いていると、
娘が、私の腕をトントン、と。
娘の指差した先を見ると
元夫の名前が…!

その場で娘にあれこれ説明することもできず、
ひと通り事務手続きを終えてからやっと娘に話すことができました。

ごめん、びっくりしたよね。
この人は、私が最初に結婚した人。

なんでここ、〇〇(娘の養父)じゃないの?

血の繋がった父親の名前がここには書いてあるの。
でも、ほら、ここに
今のお父さんの名前が書いてあるよね。
親権者って言うのは
子どもを守って育てる人のこと。
血が繋がっているかどうかは関係なくて。

ふーん。よかった。

⁈ よかったよね、うん、本当によかった…

なんだか、紆余曲折の私の半生や、今の、血の繋がらないお父さんとの生活、全部含めて「よかった」って言ってくれたような気がして…

まだ自分の中に残っていた、自分を縛る紐が解けたような、そんな気がしました。

実際、娘は深い意味もなくそう言ったのかもしれないけれどね。

改めて、「戸籍謄本を娘に見られた事件」をふりかえってみると
どうして、あんなに戸籍謄本を見られないようにがんばっていたんだろう、ということ。
私は何を恐れていたんだろうということ。

娘が、血縁上の父親のことを考えることだろうか
その父親に会いたいと言い出すことなのだろうか
一緒に暮らしている父親に対してどんな感情をもつのかを心配しているのだろうか

どれも、答えはノーであり
なんだ、こんなにひた隠しにする必要はなかったんだ、と軽く脱力してしまいました。

自分の中に、こうしちゃいけない、をたくさん持っていると窮屈。

気がついたらひとつひとつ手放せたらいいなと思います。

私は、本気で今の日本の戸籍制度は不要と考えていますが
ある意味、私の戸籍謄本は
私の人生の記録。

だから否定することなく
堂々と子どもに見せればいいんだと思った。

 

誰かに見られたくないものはありますか?

それは、何を恐れているからなんでしょうか?

 

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