義理のお母さんの笑顔

life

元旦、私は夫の実家で過ごしました。

夫の母は、1年以上前に転倒して骨折して入院。

その間にもいろいろなことがあり、ずっと病院や附属の施設で
過ごしてきました。

昨年お見舞いに行くと、
夫(つまり義母にとっての息子)の名前を間違えて呼ぶこともあり
つじつまの合わない話をしていたり
住んでいた家のことも忘れてしまったり
このまま認知症になってしまうのかな・・・と
寂しく感じていました。

にこやかだった義母が、
長い入院生活でだんだん笑わなくなってきた、
そんな印象がありました。

そして元旦、一時帰宅ができるとのこと。
私たちが実家に着くと、
本当に久しぶりに、居間の椅子にお義母さんが座っていて
「おかえり〜」との声が。

この一年、その椅子には誰も座ることもなくてね。

みんなでお寿司とカニをいただきました。
そして、本当に久しぶりにお義母さんの笑顔を見ました。

最初に、この家に私が娘を連れて来た時、
夫の母に会うのはやっぱり緊張や不安がありました。

だって、いい歳をした息子が、バツイチ子連れの私と結婚するなんて言い出して
驚かないはずがない。

なのに・・・
お義母さんは笑顔で私と娘を迎えてくれたんです。

そんなことを思い出しながら
最後、再び病院に戻るお義母さんが車の中から
笑顔で手を振っているのに、私も笑って手を振り返していました。

「もしかしたら、こうして会えるのは最後かもしれない」

2年前、突然父を亡くしてからは
特にそう思うようになりました。

もし、会うのが最後だとしたら
あなたはその人と、どんなふうに接しますか。

 

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