父のお客様に会いに。

life

ここは、小さな町の公民館。
私の育った町。(今は市になったけれどね)
なぜここにいるのかというと、
父が生きていたら、このピアノの調律をすることになっていた、という理由。
実家のカレンダーに、このコンサートの仕事の予定が書かれていた。
早く知らせて、代理の調律師を手配するようにお願いしなきゃいけない、って母が必死になって連絡先を調べていて。

訃報を知ったお客様がご自分のコンサートチケットを贈ってくださり
もともと母が行く予定でしたが、
代理で私が来ました。
父の写真を持って、
音楽の音の波の中にいる時間。

私の任務はこのあと、父のお客様であるピアニストの方とそのお母様へ、花束を持って挨拶に行くこと。

諸々の手続きや、仕事や、夫や娘のこと、自分のコーチングのトレーニングのこと…
最近はどっぷり悲しみにくれることもなくなったけれど、
そんなことしてたら、仕事にならないしね。

でも、コンサートでの1人時間は
結果として、しっかり悲しみを味わう時間になりました。

味わうことは、悪いことではないんだ。
悲しみを感じないふりをしていると、必ず後で大きく崩れるときがくるから。

無事任務を果たす。

父とは20年近くの付き合いだったことを知る。

「お父様の調律はね、ご自身の個性を入れないから、とても弾きやすいんです。」

「私はお父様の調律が大好きだったんです。」

そう言われ

そういうものなのかと初めて知り、
今度は帰路へ。

夜の高速道路を走り、いつもなら混んでいるインターが、怖いほど空いていた。

やや緊張しながら一般道へ

徐々に家が近づいてきて
最寄りの駅まで来た。

父が倒れたあの夜
父は私の娘を乗せて、ここを運転して帰宅したんだなぁって思った。
あのとき、数十分後に脳出血を起こすなんて
翌朝死ぬなんて思いもしなかっただろう
具合が悪かったんだろうか
それを押して私の娘を迎えに行き、家まで送り届けたのだろうか
どんな状態で、どんな気持ちでこの道を運転してたんだろうか
結婚記念日のお祝いの夕食のことを考えていたんだろうか

それとも、夕食後に飲む焼酎のことだろうか

私や娘のことも思っていたのだろうか。

明日死ぬとわかっていたら、父はどうしていたのだろうか

いろんな気持ちがわぁぁっと溢れ出て
久しぶりに私は車を運転しながら
声をあげて泣いていました。

無事駐車場に入れて、ひとしきり泣いて、外へ出た。

悲しみを感じ切ったら
不思議なほど気持ちがすっきりとし、家族が待つ家へ帰りました。

そろそろ、一区切り。もうすぐ納骨。

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