不妊治療との距離感

life

「人生は、若くない女にどこまでいじわるなんだろう」

この本で、一番私の心が反応したフレーズ。

ちょっと、ここで簡単な自己紹介を。
私は41歳、10代の娘1人。2年前に再婚。卵巣嚢腫あり。
子どもを望む、という観点から言えば若くない。

不妊治療の病院との私との距離感は
日々刻々変化していて

今は、かなり遠い場所にある。

毎朝測っていた基礎体温は、測るのをやめてしまい
人工授精のための通院も、やめてしまい
徐々に、病院との距離が開いてきた。

スプレキュアというホルモン剤も
冷蔵庫で静かに眠っている。
あと1回分くらいは残ってるんだけど。

私の気持ち次第で
また、通院を再開することもできるし
さらに高度な治療を受けたいといえば
夫は協力してくれる。

私には第一子がいるから
もう子どもはいいんじゃないかと思えば、それも一理ある。

でも、私は、誰がなんと言おうと
もう一度、赤ちゃんを産み、育てたかったんだ。
それが、第一子出産29歳の頃からの私の願い。

それは、第一子妊娠中に離婚をして
それはそれはひどい妊婦生活を送った私が
もう一回やり直したいという気持ちからなのかもしれないし
ただ単に、女性としての本能なのかもしれないし
でも、どっちだっていいじゃないかとも思う。

このまま第二子は授からなかったとして、
あと10年足らずで、娘も自立して
そしたら、私と夫、2人で
幸せで、穏やかで、楽しくて、
そんな生活をしているはずで。

再婚した時、夫も、夫の両親も
もう1人子どもを・・・と願っているのは私も知っていて
私もそれを望んでいた。

でも、夫の両親は私には第二子の話は一切しないし
夫も、私の耳には入らないようにしてくれているみたい。
どこまでも優しい。
夫も子どもは欲しい。
でも、不妊治療が私の体の負担になるなら、やめよう、と言う。
どんなに痛い治療でも
多少、体に負担をかけることになっても
「今」しかできないなら、私はやろうと思っているけれども。
でも、低い成功率に、軽く絶望感を抱いていて
どうも次に進む気がしない。

なんとなく気持ちも疲れてしまって
病院と距離を置くことにした。
で、あっという間に半年以上経過。

ある日、
不妊治療をやめようと思うけど、
未練タラタラになる自分が嫌だ、というようなことを
他の人に話したことがあって。

それは、コーチングのトレーニングの時。

そんな時に言われたのが
「未練タラタラでもいいじゃん」

え!?と思った。
そうか、別に未練タラタラで生きていくのもアリかもしれない。
そう思った。
「未練タラタラ」を大事に胸に秘めて
歳を重ねて行くのも、意外に悪くないかもしれない。

あと、2、3年も経てば
第二子は絶対に望めない年齢になる。

そして、その頃私は
延ばし延ばしにしていた卵巣嚢腫の手術を受けることにして、
一つ、卵巣を取り出すことになるんだろう。

入院して、手術の前夜。
急に手術が嫌になって、脱走とか考えちゃうかもしれないし
まっとうな大人として、
自分が決めて手術の手続きを進めてきたんだから、と、
おとなしく手術を受けて、
一つ失った卵巣のことを考えて、涙をこぼすのかもしれない。

退院したら、
おそらく私は、夫を誘って、
どこか高い山に行くのだろう。

北岳か、槍ヶ岳か、穂高か。
私が山を登れるのは、「妊婦」じゃないおかげ、と
思いながら、
雲海を見下ろすのだろう。

赤ちゃんできたら、登山は無理だもんね。

今もこれからも、未練タラタラ。
それでも、私は、
今いる家族に愛されているから
きっとこれからも大丈夫なんだろう。

未練タラタラなら、
不妊治療再開したらって?

最初にグッと病院との距離を詰めて行ったら
しばらく病院とは親密な距離でいることになる。

そこは、
「お会計、X X万円です〜」っていうのもよくある話で
金銭感覚が麻痺してくる場でもあり。

各種の女性ホルモン値が数字でバンバン出てきて
じゃあ次はこの日に来て、この日に採血、この日に注射・・・・
って、予定はどんどん決まっていく。

病院との距離感。
今はしばらく距離を置いて、
そばに行きたくなったら、勇気を出して、近づいてみよう。

未練タラタラでもいいんだ。その思いを押し殺すより、ずっといい。

自分の気分で、病院との距離感を決められるのは、ある意味贅沢なことなのかもしれない。

揺れ動く41歳女。
揺らいでばかり、めんどくさいね、女の人は。
だからこそ愛おしい、女の人生。

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