後悔しない人生にするには

「人間は、自分が思った通りの人間になる」

とよく言われます。

それはある意味、本当なんだと思います。

私は、望んだことの大部分は叶えられたから。

中学生くらいのとき、白衣を着る医療関係の仕事に就きたいと思った私は

その10年後、薬剤師になっていました。

私は浪人をしたので

はやく大学を卒業して、はやく結婚して…とどこか焦っていて

20代で最初の結婚、出産をしました。

男性並みにバリバリ働くことが幸せと信じていた20代の私は

29歳でシングルマザーになり、本当にバリバリ働かざるを得なくなりました。

娘がかわいい盛りの1〜2歳の頃、私が娘と過ごせる時間は、寝る時間を除くと数時間しかありませんでした。

少し振り返ると、

私の人生、こんなはずじゃなかった！って

今まで何度も思いました。

希望の大学に入れなかった時

最初の職場になじめなかったとき

長くお付き合いした人と結婚して、わずか1年で離婚した時

しかもそれが妊娠中だったというとき

妊娠中にもかかわらず、抗不安薬を飲まないと発狂しそうだったとき

こんなはずじゃなかった、って思っていました。

自分の人生は、自分の思ったとおりになる。

でも、それが真実であろうがなかろうが、

これまで自分の身に起きたできごとへの意味付けは、自分で選択することができます。

後悔しない人生を送るには、どうしたらいいか？と尋ねられたことがあります。

それは、

できごとへの意味付け、と考えています。

物語化、ストーリー化と言ってもいいかもしれません。

そのおかげで、抗不安薬を飲まざるを得ない患者の気持ちがわかるようになった。

これは、当時薬剤師をしていた私にとっては大きなギフトになりました。

シングルマザーの辛さ、寂しさ、そしてさらには、楽しみを知ることができた。

一家を経済的に支える男性の偉大さに気づくことができた。

家族って何だろう？って、深く深く考えることができた。

何でもポジティブに捉えろ、と言いたいのではなく、

後悔しない人生にするには、

過去のできごとが、今の自分を作ったという物語化、意味付けができるかどうか。

そして、今の状況でさえも

次の瞬間には意味付けが可能であるということ。

私は、コーチとして、あなたが作った物語を聴くのがとても好きなのです。

そして、その物語は、海の波のように、何度でも上書きができます。