ここ最近、自宅と母の住むマンションの片付けをしています。
私はどちらかというと、断捨離好きで、あまり物に執着はなく
比較的、すぐに処分する決心ができます。
次は、小学校〜大学の卒業アルバムを処分しようかと思っているくらいです。
ハードカバーだし、個人情報載ってるから処分が難しいんですが
溶解処理をしてくれるサービスがあるんです。
(家族には「信じられない!」と言われそう・・・)
でも、こんな私もどうしても処分ができずにいるものがありました。
そのうちの一つが、娘の3歳の時の、七五三の着物。
当時私はシングルマザー。
娘の幸せをただただ祈っていた私ですが、
節目でもある七五三の着物を用意する経済的余裕はありませんでした。
精神的余裕もなかったなあ・・・
さらに言えば、
両親揃って七五三のお祝いにきている家族連れを見るのも
まだ心がチクリとしていた頃。
そして、娘自身も、そろそろ「何で私にはお父さんがいないの?」と
思っているであろう年齢。
自宅と保育園と会社の三角形の中でただ必死に毎日が過ぎていきました。
そこで、見かねた母が
間も無く閉店するデパートの広告で七五三の着物が
先着5名限定で安く購入できるのを知り、
開店前に並んでくれて、
孫のために、と着物を買ってくれたのです。
生まれた頃から父親の存在自体を知らなかった私の娘のことを
私の母は、不憫に思い
絶対にこの子を大切に育てる、と言っていました。
この先、絶対に着ることはない着物。
布資源ごみなんて、とてもとても無理。
ヤフオク?メルカリ?
誰かが着てくれるなら、それでいいんだけど
何だかそんな気にもなれず
結果、9年経過。
でもこのまま眠らせておくのも帰って着物がかわいそうな気がして、
Facebookでこんな投稿をしてみたのです。
そしたら・・・
Facebookで繋がっていた、美容院を経営されている方が連絡を下さいました!
着物がなくてお詣りを躊躇しているお母さんがいらっしゃる…
ぜひうちの美容室で使わせていただきたい、と。
丁寧に箱詰めをし直し、梱包しながら
ああ、こういう方に、私は着物を届けたかったんだ…としみじみと感じて
大切に着物を扱ってくださったことに、
嬉しくて嬉しくてうれし泣きしそうでした。
オークションやメルカリなら、数千円くらいで売れたかもしれません。
でも、私は決してお金が欲しいわけじゃなかった。
何らかの事情で、娘に着物を着せるのをあきらめざるを得ないお母さんのもとに届いてほしい。
そして、小さな女の子が着物を着て笑顔になってほしい。
その子が産まれて、3歳まで育ったことを親子でお祝いしてほしい。
その子の存在が祝福されてほしい。
そんな思いだったのです。
七五三のお詣りに、着物でないといけないとは思っていません。
実際私自身は、3歳、7歳ともに洋服でした。
本当は私は着物を着たかったのですが、
父が当時、着飾ることを良しとしない信条で、
私は着物がいいとは言えず…(これは7歳の時)
だから、自分の娘に、着物を着せてあげたい、という思いは、
ちょっと強かったのかも。
着物を受け取ってくださった、美容師さんがこんなメッセージを。
「慌ただしく過ごしているお母さんがたに、
節目を祝う大切さもお伝えしていきます♡」
9年間眠っていた着物が、新しい土地で
また小さな女の子を笑顔にする・・・・
なんて嬉しいことなんだろう。
着物の行き先はこちら。
八ヶ岳山麓の、私の大好きな土地にある美容院。
みどりさん、いつか会いに行かせてくださいね。
そして、今月末、着付けることが決まったそうです。
嬉しい・・・!
★コーチングのクライアントさんを募集しています。
あなたが荷物を降ろし一歩踏み出すこと、そして歩き続けることを
応援させてください。
→「あなたの幸せな再婚のためのメール講座」はこちら