先日、MRIを受ける機会がありました。
MRIとは、磁気共鳴画像診断装置。
強力な磁石でできた筒の中に入り、体内を撮影する検査です。
初めての経験でしたし、好奇心もあって検査室に向かいます。
時間にして30分程度でしたでしょうか。思ったより時間がかかりました。
「ガッガッガッガッ!!」という、結構な大きな音がするので
ヘッドホンを渡されて、エンドレスで音楽を聴いていました。
私は閉所恐怖症ではありませんが、さすがに20分経過したくらいで、なんとも言えない気持ちになってきました。
狭さから来る圧迫感。
もう早く終わってほしい・・・とひたすら祈っていました。
呼吸もなんだか浅くしかできなくて息苦しかったです。
この感覚、何かに似ているな、と思いました。
例えば、仕事で切羽詰まっているとき、ハッと気づくとものすごく浅いところで呼吸していることに気づく。
そんな経験が浮かんできました。
おそらく、こういうときは
たとえ広いオフィスにいても、自分の狭い箱のようなところに入り込んでいるような状況なんだろうなと思います。
気づいたらとにかく深呼吸をして、ここはひとりぼっちの世界ではない、ということに気づきます。
魚は狭い水槽で飼われると魚どうしでイジメが発生してしまうそうです。
広い海ならば起こらないことでも。
自ら、見えない壁、見えない筒の中に、無理やり入って苦しくなることがある。
自分から入ってしまったのに、誰かに入れられたような気になっていることも。
自分でわざわざ狭いところに入り込んで苦しくなっていないでしょうか?
気づいたら後はもう、自分から抜け出せます。